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寛容の政治~異質な他者を認めることと権力の自制

2015年07月02日

 よく、地元で「大西さんが自民党だったらもっと応援できるのに」という声をいただくことがあります。
 正直に言うと、政策面ではそんなに大きな開きがあるとは思っていません。しかし、それでも民主党にいるのには、主に2つの理由があります。
 1つは、私の政治の原点は、自民党以外の政権の受け皿になる健全な野党をつくることにあるということです。民主党が政権交代による国民の期待に応えられなかったことは罪深いと思っています。しかし、ここであきらめては日本の政治はよくならないと思っています。
 もう1つは、多様性に対する寛容さ、異質な他者を認めるという点における自民党政治への違和感です。「こうであるべき、そうでないものは排除する」という空気は、私は生来的に受けつけないものがあります。
 例えば、家族のあり方について、「子どもは小さい間は母親が近くにいて愛情を注ぐべきだ」、「親の面倒は子がみるのが当たり前」という考えには、私も全く異論はありません。しかし、現実にはシングルマザーがいて、共働きがあり、家族の形態はまちまちです。それに対して、一つの価値を押しつけるべきでないと思います。多様性に対する寛容さこそが私は民主党の理念の核となる考え方の一つだと思っています。
 この点において、自民党議員の「沖縄世論を正しい方向に持って行くために、どのようなことをするか。左翼勢力に乗っ取られている現状において、なんとか知恵をいただきたい」という質問に対して、作家の百田氏が述べたという「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」いう発言。そして、別の議員の「マスコミを懲らしめるには、広告収入がなくなるのが一番だ。経団連に働きかけていただきたい」という発言には、強い違和感を感じるのです。そこには、自分と意見を異にする者、自分を批判する者は、叩き潰せという異質な他者への不寛容さが表れていると思います。さらに、特定の人種や民族に対して差別や憎しみをあおるのをヘイトスピーチなども異質な他者や多様性への不寛容につながるところあるのではないかと考えます。
 啓蒙主義を代表するフランスの哲学者ヴォルテールは「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」という名言を残しています。私は、百田氏が「自分は沖縄の新聞の主張は変更していると思う」と主張するのは自由だと思います。ただし、だから「つぶせ」とか「広告収入をなくせ」とかいう発言は許されないと思います。
 さらに、今回の問題の背景には、やはり、巨大与党の驕りがあると言わざるを得ないと思います。「権力者は自制しなければならない」と古来、言われてきました。竹下登元首相は「権力者は7割の批判に甘んじなければいけない。」と言ったそうです。また、河野謙三元参議院議長は、「7・3の構え」といって、与党は力が強いのだから、野党7・与党3の姿勢で議事運営をすると言いました。私は、昔の自民党には、そういう寛容さがあったと思います。
 安倍首相が尊敬する祖父、岸信介政権の後に誕生した池田内閣は、安保改定の強権的スタンスによって自民党への逆風があった中で、「所得倍増」を掲げ、経済の時代へ切り替えることで、日本を高度経済成長に導くことに成功しました。その池田隼人政権のキャッチフレーズが「寛容と忍耐」だったことを安倍首相はよく考えて欲しいと思います。

カテゴリー: 政治 

寛容の政治~異質な他者を認めることと権力の自制

2015年07月02日

 よく、地元で「大西さんが自民党だったらもっと応援できるのに」という声をいただくことがあります。
 正直に言うと、政策面ではそんなに大きな開きがあるとは思っていません。しかし、それでも民主党にいるのには、主に2つの理由があります。
 1つは、私の政治の原点は、自民党以外の政権の受け皿になる健全な野党をつくることにあるということです。民主党が政権交代による国民の期待に応えられなかったことは罪深いと思っています。しかし、ここであきらめては日本の政治はよくならないと思っています。
 もう1つは、多様性に対する寛容さ、異質な他者を認めるという点における自民党政治への違和感です。「こうであるべき、そうでないものは排除する」という空気は、私は生来的に受けつけないものがあります。
 例えば、家族のあり方について、「子どもは小さい間は母親が近くにいて愛情を注ぐべきだ」、「親の面倒は子がみるのが当たり前」という考えには、私も全く異論はありません。しかし、現実にはシングルマザーがいて、共働きがあり、家族の形態はまちまちです。それに対して、一つの価値を押しつけるべきでないと思います。多様性に対する寛容さこそが私は民主党の理念の核となる考え方の一つだと思っています。
 この点において、自民党議員の「沖縄世論を正しい方向に持って行くために、どのようなことをするか。左翼勢力に乗っ取られている現状において、なんとか知恵をいただきたい」という質問に対して、作家の百田氏が述べたという「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」いう発言。そして、別の議員の「マスコミを懲らしめるには、広告収入がなくなるのが一番だ。経団連に働きかけていただきたい」という発言には、強い違和感を感じるのです。そこには、自分と意見を異にする者、自分を批判する者は、叩き潰せという異質な他者への不寛容さが表れていると思います。さらに、特定の人種や民族に対して差別や憎しみをあおるのをヘイトスピーチなども異質な他者や多様性への不寛容につながるところあるのではないかと考えます。
 啓蒙主義を代表するフランスの哲学者ヴォルテールは「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」という名言を残しています。私は、百田氏が「自分は沖縄の新聞の主張は変更していると思う」と主張するのは自由だと思います。ただし、だから「つぶせ」とか「広告収入をなくせ」とかいう発言は許されないと思います。
 さらに、今回の問題の背景には、やはり、巨大与党の驕りがあると言わざるを得ないと思います。「権力者は自制しなければならない」と古来、言われてきました。竹下登元首相は「権力者は7割の批判に甘んじなければいけない。」と言ったそうです。また、河野謙三元参議院議長は、「7・3の構え」といって、与党は力が強いのだから、野党7・与党3の姿勢で議事運営をすると言いました。私は、昔の自民党には、そういう寛容さがあったと思います。
 安倍首相が尊敬する祖父、岸信介政権の後に誕生した池田内閣は、安保改定の強権的スタンスによって自民党への逆風があった中で、「所得倍増」を掲げ、経済の時代へ切り替えることで、日本を高度経済成長に導くことに成功しました。その池田隼人政権のキャッチフレーズが「寛容と忍耐」だったことを安倍首相はよく考えて欲しいと思います。

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寛容の政治~異質な他者を認めることと権力の自制

2015年07月02日

 よく、地元で「大西さんが自民党だったらもっと応援できるのに」という声をいただくことがあります。
 正直に言うと、政策面ではそんなに大きな開きがあるとは思っていません。しかし、それでも民主党にいるのには、主に2つの理由があります。
 1つは、私の政治の原点は、自民党以外の政権の受け皿になる健全な野党をつくることにあるということです。民主党が政権交代による国民の期待に応えられなかったことは罪深いと思っています。しかし、ここであきらめては日本の政治はよくならないと思っています。
 もう1つは、多様性に対する寛容さ、異質な他者を認めるという点における自民党政治への違和感です。「こうであるべき、そうでないものは排除する」という空気は、私は生来的に受けつけないものがあります。
 例えば、家族のあり方について、「子どもは小さい間は母親が近くにいて愛情を注ぐべきだ」、「親の面倒は子がみるのが当たり前」という考えには、私も全く異論はありません。しかし、現実にはシングルマザーがいて、共働きがあり、家族の形態はまちまちです。それに対して、一つの価値を押しつけるべきでないと思います。多様性に対する寛容さこそが私は民主党の理念の核となる考え方の一つだと思っています。
 この点において、自民党議員の「沖縄世論を正しい方向に持って行くために、どのようなことをするか。左翼勢力に乗っ取られている現状において、なんとか知恵をいただきたい」という質問に対して、作家の百田氏が述べたという「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」いう発言。そして、別の議員の「マスコミを懲らしめるには、広告収入がなくなるのが一番だ。経団連に働きかけていただきたい」という発言には、強い違和感を感じるのです。そこには、自分と意見を異にする者、自分を批判する者は、叩き潰せという異質な他者への不寛容さが表れていると思います。さらに、特定の人種や民族に対して差別や憎しみをあおるのをヘイトスピーチなども異質な他者や多様性への不寛容につながるところあるのではないかと考えます。
 啓蒙主義を代表するフランスの哲学者ヴォルテールは「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」という名言を残しています。私は、百田氏が「自分は沖縄の新聞の主張は変更していると思う」と主張するのは自由だと思います。ただし、だから「つぶせ」とか「広告収入をなくせ」とかいう発言は許されないと思います。
 さらに、今回の問題の背景には、やはり、巨大与党の驕りがあると言わざるを得ないと思います。「権力者は自制しなければならない」と古来、言われてきました。竹下登元首相は「権力者は7割の批判に甘んじなければいけない。」と言ったそうです。また、河野謙三元参議院議長は、「7・3の構え」といって、与党は力が強いのだから、野党7・与党3の姿勢で議事運営をすると言いました。私は、昔の自民党には、そういう寛容さがあったと思います。
 安倍首相が尊敬する祖父、岸信介政権の後に誕生した池田内閣は、安保改定の強権的スタンスによって自民党への逆風があった中で、「所得倍増」を掲げ、経済の時代へ切り替えることで、日本を高度経済成長に導くことに成功しました。その池田隼人政権のキャッチフレーズが「寛容と忍耐」だったことを安倍首相はよく考えて欲しいと思います。

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